「国家戦略特区」になっている東京のハウスクリーニング事情とは?

「国家戦略特区」になっている東京のハウスクリーニング事情とは?

外国人家事労働者

東京は2020年のオリンピック開催地に選ばれたということもあり、観光客はもとより、仕事をするために来日している外国人も増加傾向にあります。そしてその数は厚生労働省によれば平成27年10月現在、約91万人にものぼり、過去最高を記録。外国人労働者の国籍は多い順に中国、ベトナム、フィリピン、ブラジルなどが主なところです。

こうした背景でハウスクリーニング業界にも外国人スタッフが活躍するようになっています。海外では昔からメイドサービスが浸透していましたが、日本でもハウスクリーニングや家事代行をしてくれるメイドを雇うことが認知されてきたようです。政府も「女性の活躍推進のために家事負担の軽減は重要、家事支援サービスの利用促進はそのための有効な手段のひとつ」と位置付けています。

ただし、これは国家戦略特区に置いてのみ可能です。法律では一般の日本人が外国人を雇うことはできない事になっていて、「投資・経営」に携わる外国人、「法律・会計業務」に携わる外国人、駐日大使館職員などに限定されています。現在特区として外国人家事労働者の受け入れ準備を進めているのは大阪府、神奈川県についで東京は3番目の都市です。

外国人スタッフのいるハウスクリーニング、家事代行の会社

「シェヴ」はメディアにも登場し話題になりました。こちらで働く外国人の中心を担うのはフィリピン人女性。ただし誰でも良いわけではなく、「定住資格」を持つ人で、フィリピン人以外の外国人のスタッフも入れると100人ほどになるそうです。実際の仕事内容の内訳になると、家事代行、ベビーシッター、そしてハウスクリーニングの順で家事代行が7割を占めています。

フィリピン人家政婦による家事代行サービス「ピナイ家政婦サービス」の業務内容は日常清掃、整理整頓、洗濯、買い物代行、支払代行など。ハウスクリーニングとしては掃除機掛け、床拭き、窓ふき、庭の手入れ、キッチン、トイレ、お風呂などの水回りです。またその他として草むしり、落ち葉集め、ゴミ分別、ゴミ出し、雑誌、新聞の仕分け等もやってくれるそうです。助かりますね。全スタッフ日本語対応可能で安心。

人材サービスの「パソナグループ」はフィリピンのヒューマンリソース会社マグサイサイグローバル社と提携し、フィリピン人スタッフを直接雇用しハウスキーピング事業を始めます。日本家屋を想定して、家事、日本料理のスキル、タイムマネジメントなどスキルと語学のトレーニングを同時に行い、靴を揃えたりといった日本の文化や習慣についても研修が行われるそうです。神奈川県や内閣府から特定機関認定を受けています。

「ダスキン」も家事支援外国人受け入れ事業において神奈川県から特定機関として認定されました。また大阪府でも同事業への参入予定があるそうです。初回の採用人数は4人とされていますが、将来は100人ほどに増やしたいとしています。

特定機関の認定を受けたのはパソナグループ、ダスキンと「ポピンズ」です。ポピンズではフィリピン人スタッフによる「外国人ナニーお掃除サービス」というものがあります。乳幼児スペシャリストのことを「ナニー」と呼びます。英国では国家資格とされる教育ベビーシッターです。ポピンズでは本場英国のノーランドカレッジの研修プログラムを取り入れた研修を行い、家事はオプション制で1種類につき1,200円となっています。